学ぶ・知る・E型肝炎




E型肝炎の発生状況(海外)



E型肝炎は、中央アジアでの流行は秋に見られる一方、東南アジアでは雨期に、特に広範に洪水が起こった後に発生するといわれています。
E型肝炎は糞口感染経路によって伝播し、中でも水系感染による大流行がこれまでに報告されています。1955年、ニューデリーで急性肝炎の大流行が発生しましたが、これは糞便によって汚染された飲用上水が共通の感染源となっていました。この流行では黄疸性肝炎と診断された症例だけでも29,000人に及んでいます。これに似た水系感染による大流行が中央アジア、中国、北アフリカ、メキシコなどでも報告されています。近年においてもこのような大規模な流行がしばしば報告され、1991年、8万人近い集団感染が報告されたインドの例でも飲料水の汚染が原因でした。1986〜1991年には中国の新彊ウイグル自治区で4回にわたって大規模なE型肝炎の流行がみられています。毎年この地域では、秋季にHEV感染者が急激に増加する傾向にあるといわれています。
日本をはじめとする先進国でもE型肝炎の発生は時折見られ、その大部分は発展途上国で感染をうけ、帰国後発症した輸入感染例であると考えられてきましたが、近年、日本や米国などで海外渡航歴の無いE型肝炎の散発的な発生例が報告されるようになり、そのような国内感染例の一部は動物由来感染であることが判明しました。



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